グローバル社会へ対応し、
地域創生・地域活性化を目指す商業(ビジネス)教育の推進
現在、国内では都市部はもとより地方においてもグローバル化が急速に進展し、人やモノ、情報等が国境を越えて行き交うメガコンペティション(企業が国境や業界を越えて競争する状態)の状況にある。また、経済のサービス化やAI技術の進化が加速し、ビッグデータ活用技術やIoTの進展により、現在の子どもたちが就く職業が将来様変わりしていくといわれている。さらに、平成27年の国勢調査で初めて総人口が前回結果を下回り、今後、少子高齢化による人口減少が進み、都市部以外の過疎化だけでなく地方都市においては地方消滅が懸念されている。
こうした状況の中、実社会が商業(ビジネス)教育に期待するものは、基礎的・基本的な学力やビジネスマナーの習得、幅広い教養と深い専門性、倫理観や遵法精神、グローバル社会に対応できるコミュニケーション能力、困難に直面しても主体的に考え協働して課題を解決できる能力等である。これらを備えた専門的職業人の育成に加え、「地域・人とつながり、未来を創造し、共に成長できる人材」の育成である。すなわち地域産業をはじめ経済社会の健全で持続的な発展を担う人材を育成する商業(ビジネス)教育においては、グローバル化への対応と地域創生・地域活性化が中心的なミッションなのである。
これらのミッションを完遂するためには、商業(ビジネス)教育の専門性を生かし、地域や行政、産業界との連携を図りながら、地域から求められる商業(ビジネス)教育の推進が肝要である。そのためには、次の5つの力を身につけたビジネスリーダーの育成が急務である。
ビジネスリーダーの
育成で身につける
5つの力
職務を遂行するための
チームワーク力
積極的に一歩前に
踏み出す力
課題解決に向けて
考え抜く力
グローバル社会を
見据えて活躍できる力
地域とつながる力や
地域に貢献する力
岡山県高等学校商業教育協会