1 統一研究主題
『思考力、判断力、表現力等を伸ばす商業教育の推進』
2 主催者等
(1) 主 催
中国五県商業高等学校協会 山口県高等学校教育研究会商業部会 山口県高等学校商業教育協会
(2) 主 管
山口県立宇部商業高等学校
(3) 後 援
山口県 山口県教育委員会 宇部市教育委員会 山口県産業教育振興会 等
3 期日
平成27年11月5日(木)・6日(金)
4 会場
山口県宇部商業高等学校(公開授業) 国際ホテル宇部(開会式・分科会・教育懇談会) (講話・シンポジウム・講評・閉会式)
5 内容及び日程
【第1日】
Ⅰ 公開授業 9:50~10:40
Ⅱ 移動・受付 10:40~13:00
分科会打ち合わせ 12:50~ 指導助言者・発表者・司会者・記録者の顔合わせと、内容と時間配分の最終確認を実施
1 開式のことば
山口県立萩商工高等学校長 末廣 栄
2 挨 拶
中国五県商業高等学校協会会長 河本 太
3 開催県挨拶
山口県高等学校商業教育協会副会長 辻岡 敦
4 祝 辞
文部科学省初等中等教育局児童生徒課 産業教育振興室教科調査官 西村 修一
全国商業高等学校長協会理事長 戸田 勝昭
山口県教育委員会教育次長 廣川 晋
山口県産業教育振興会事務局長 木村 峰康
5 来賓紹介
山口県立宇部商業高等学校長 國吉 哲郎
6 閉式のことば
山口県立徳山商工高等学校長 河村 隆
Ⅳ 基調講演 13:30~13:50
山口県立岩国商業高等学校長 岩本 武久
Ⅴ 分科会研究発表・研究協議 13:50~16:50
第1分科会 「流通ビジネス分野・マーケティング分野」
第2分科会 「国際経済分野・ビジネス経済分野」
第3分科会 「簿記会計分野・会計分野」
第4分科会 「経営情報分野・ビジネス情報分野」
第5分科会 「総合的な学習・総合分野」
第6分科会 「特色ある商業教育・教育課題」
指導助言者
山口県教育庁高校教育課産業教育班 指導主事 綾木 誠
発 表 者
玉野市立玉野商業高等学校 主幹教諭 向井 一郎
岡山県立岡山東商業高等学校 教諭 江口誠二郎
岡山県立倉敷商業高等学校 教諭 西山 幸江
岡山県立玉島商業高等学校 教諭 行成 貴由
山口県立宇部商業高等学校 教諭 宇野 真里
報告内容
当日の第6分科会は43名と最も多い参加をいただいた。岡山県の教育課題研究委員会として、テーマは「グローバル社会に対応した商業(ビジネス)教育の推進」~一歩前へ 研究から実践へ 一校一実践の取組~で、4名での発表を実施した。
①グローバル人材の定義(国際バカロレア)と企業が求める資質・能力について。②グローバル人材育成事業に取り組む大学について。③各校の教育課程から見える「グローバル人材育成」の取り組み状況。④まとめと平成27年度岡山県高等学校商業教育協会主催シンガポール短期研修についての発表を約50分間で行った。
発表後の質疑応答では、シンガポール短期研修についての詳細や、グローバル分岐点の自校への落とし込んだ時のベクトル合わせの難しさについて、最後は岡山県の商業高校生に求める能力・資質のアンケート結果についての質問や意見が出された。
山口県立宇部商業高等学校の発表は、「商業教育におけるキャリア教育の課題と検証」というテーマで、主にアンケートを実施した結果を検証していた。
【第2日】
Ⅰ 受 付 8:30~ 9:00
Ⅱ 講 話 9:00~ 9:30
全国商業高等学校長協会理事長 戸田 勝昭
Ⅲ シンポジウム 9:30~10:55
司 会 者
山口県教育庁高校教育課産業教育班 指導主事 綾木 誠
各県代表者
鳥取県立鳥取商業高等学校 教諭 狩野 永治
島根県立出雲商業高等学校 教諭 郷原 勝
岡山県立岡山東商業高等学校 指導教諭 笠木 秀樹
広島県立広島商業高等学校 主幹教諭 繁森 淳暢
山口県立防府商工高等学校 教諭 黒川 康生
山口県立周防大島高等学校 教諭 矢上 博
Ⅳ 休 憩 10:55~11:05
Ⅴ 講 評 11:05~12:05
文部科学省初等中等教育局児童生徒課
産業教育振興室教科調査官 西村 修一
Ⅵ 閉 会 式 12:05~12:30
1 挨 拶
中国五県商業高等学校協会会長 河本 太
2 次期開催県挨拶
島根県商業教育研究会会長 片寄 進
3 閉式のことば
下関市立下関商業高等学校長 新屋 道春
9月25日(土)から26日(日)にかけ、岡山県岡山市「さん太ホール」にて標記大会が盛大に開催されました。
中国ブロック5県から各県代表校11校約120名が集い、日頃の研究成果を発表し合うこの大会に出場した生徒たちは、県外の知らない特産品や産業、それらに関する課題や取り組みなどを知ることができる絶好の機会に恵まれました。
大会成績等は次の通りです。
【最優秀賞(全国大会出場)】
岡山県立岡山南高等学校
「利益と貢献のAmbivalence ~ビジネスはボランティアじゃないから~」
【優秀賞(全国大会出場)】
広島市立広島商業高等学校
「「飛び出せ!とろ~り梅しょうゆ!!」-商品開発物語Ⅱ-」
【優秀賞(発表順)】
広島県立広島商業高等学校
「広商プロデュース ~さらなる顧客獲得への道~」
島根県立出雲商業高等学校
「風土記に学ぶ観光資源 ~薬草でつなぐ出雲の未来~」
玉野市立玉野商業高等学校
「たまには、玉野へ ~ふるさと想い、つながる税(ちから)~」
岡山県立倉敷商業高等学校
「月刊 Kurasho 大作戦 ~くらしき朝市『三斎市』を盛り上げるために~」
【優良賞(発表順)】
下関市立下関商業高等学校
「私達 高校生にできることは ~下関の活性化に向けて~」
鳥取県立倉吉総合産業高等学校
「地域活性化に向けて、来楽バスツアー!! -来たら楽しい倉吉へ-」
島根県立情報科学高等学校
「「美しい手仕事の町 安来」プロジェクト始動
~情報生が手仕事の魅力を発掘・発信したら!?~」
山口県立柳井商工高等学校
「柳井縞の市場は拡大できるか ~高校生による伝統工芸品のビジネスプランニング~」
鳥取県立鳥取商業高等学校
「”地域共生”に向けた 実践4C活動 ~学びを未来へ~」
【大会について】
今大会においても、出場校すべてが「地域」をテーマに取り入れ、そこにある問題点を高校生の視点から見つけ出し、商業を学ぶ高校生の立場でできる地域活性化策や提言が多く盛り込まれた実践報告となりました。また、商品開発ではなく地域に古くからある地域資源を掘り起こし、それを広くPRすることに挑戦した学校もありました。
昨年度より、全国大会に合わせ、この中国大会でもスライド画面は1枚に統一されました。提示できる情報量が減った分、プレゼンテーションに工夫が求められますが、どの学校も発表者の言葉とスライドを上手くリンクさせ、伝えたいことが明確に伝わる発表であったことが印象的でした。
11月25日(水)から27日(金)にかけ、標記大会が青森県青森市「リンクステーションホール青森」にて盛大に開催されました。
各都道府県、ブロック大会を勝ち抜き出場する21校の発表は、どれも見応えがあり、優劣を付けるのに忍びない内容であったと感じます。
また、出場生徒は同じような思いで地域のために力を尽くそうとする仲間との交流を楽しみ、互いの研究内容から多くの学びを得ることができました。
【 最優秀賞/文部科学大臣賞/産業教育振興中央会賞】
青森県立八戸商業高等学校
「戸(ドア)クエ8(エイト)」
【優秀賞(成績順)】
群馬県立高崎商業高等学校
「Potentiality
~障害者施設のコンサルティングで実現するユニバーサルな社会~」
岡山県立岡山南校等学校
「利益と貢献のAmbivalence~ビジネスはボランティアじゃないから~」
北海道旭川商業高等学校
「Suggest~相対型ビジネスを架け橋に~」
【大会について】
冒頭でも述べた通り、各地域を代表して全国大会へ臨む学校の研究内容、成果、プレゼンテーションは、その全てがすばらしいものです。出場する生徒たちも意識高く、自分たちの活動に誇りを持っていることが見て取れます。
今大会では、地域をテーマに据えつつ、そこに商品開発、経営コンサルティング、観光ビジネス、アプリ開発など、様々なビジネスツールを用いて研究が展開されていました。商業の学習領域を基盤にした活動は発展と飛躍を遂げ、それぞれの地域で商業を学ぶ生徒たちが活躍し、活性化に貢献していることが感じられました。
また、大会2日目の日程終了後に開催された「生徒交流会」では、青森ねぶた祭りのお囃子が地元高校生によって披露され、出場生徒たちも舞台に上がって一緒に踊る場面があり、和気藹々と交流を楽しむことができました。
8月6日(木)に山陽新聞社「さん太ホール」にて標記大会が盛大に開催されました。
県下9つの商業教育協会加盟校が参加し、商業を学ぶ生徒たち約100名が出場して平素の研究実践の成果を報告し互いの見聞を広げることができました。
結果等は次のとおりです。
【最優秀賞】
岡山県立岡山南高等学校
「利益と貢献のAmbivalence ~ビジネスはボランティアじゃないから~」
【優秀賞】
玉野市立玉野商業高等学校
「たまには、玉野へ~ふるさと想い、つながる税(ちから)~」
【優良賞】
岡山県立倉敷商業高等学校
「月刊KURASHO大作戦~くらしき朝市『三斎市』を盛り上げるために~」
【奨励賞(発表順)】
岡山県立笠岡商業高等学校
「やっちゃろう牛(ぎゅ)牛(ぎゅ)っと笠商プロジェクト」
岡山商大附属高等学校
「コモディティでつなげる地域の輪-コットンボールの生産工程管理を通して-」
【その他の出場校(発表順)】
岡山県立玉島商業高等学校
「地域資源を活用した玉島の活性化」
岡山商科大学附属高等学校
「商品開発と観光振興に関する一考察 -コットンボールの商品化と改良を通して-」
岡山県立笠岡商業高等学校
「Mow More Project!~谷本牧場との出会い~」
岡山県立高梁城南高等学校
「雲海の城~伝えたい高梁の美~」
【大会について】
この大会も今年で25回を数え、伝統ある大会に育ってきました。商業に関する課題を生徒が自ら見つけ、その問題解決をはかるため、仮説から企画、実践、検証へと進めながら次なる課題を更に考えるという難しいテーマを持つ標記大会に岡山県内で商業を学ぶ高等学校のうち例年10校前後が出場しています。
今年の大会も昨年に引き続き各校レベルアップがはかられており、大変に見どころの多い研究が多かったという印象でした。商品開発を柱にしながら地域の活性化を高校生の視点から追求する姿勢や取り組みが今年も多かった一方、地域資源を生かそうと自治体への提案を行ったり、地域イベントの活性化を図ったりと、出場校すべてが「地域」をテーマに具体的な実践を行っていました。こういった取り組みは、これからの日本、地域社会になくてはならないものです。グローバル化が叫ばれ、日本人も国際的な視点を養わねばなりません。しかし、真のグローバル化は地域を見据えてこそ、という話も多く聞かれるようになっています。自分の生まれ育った地域に思いを馳せ、調べ、学び、知ることで、様々なことに気付ける力が、真のグローバル社会を生き抜く力となる。このことに多くの国や人々が気付きはじめているのです。この点からも、この大会の意義が時代のニーズ・流れに沿い、必要とされる所以ではないでしょうか。
今後も大会への取り組みを通じ、商業を学ぶ多くの生徒たちが、自分が生まれ育った地域を知り、考え、チャレンジし、そこから多くのことを学んでくれることを期待します。