令和4年10月29日(土)、岡山県立倉敷商業高等学校を会場に、岡山県立倉敷商業高等学校創立110周年記念 第134回岡山県高等学校商業実務競技大会兼中国大会予選会が開催されました。岡山県立倉敷商業高等学校は、明治45年に倉敷町立倉敷商業学校として創立されて以来、時代の推移とともに、甲種商業学校への昇格、県営への移管をたどり、校地も浜田町、新川町を経て現在の白楽町へ移転してきました。 学校周辺には倉敷美観地区があります。歴史とアートが薫る美しい白壁の町並みや、倉敷川沿いのレトロモダンな風景が保存されており、観光の名所として県内外から多くの観光客が訪れています。
DXが我々の想像を超えるスピードで進む昨今、学習面では生徒一人一台端末の時代となり、オンライン授業やICTを活用した主体的な学習を行うなど、教育クラウドを活用することにより学校を取り巻く環境は急激な変化をしています。労働市場もグローバル化やAI技術の進歩により若者の就職戦線も大きく変わろうとしています。しかし、倉敷商業は「至誠剛健」の校訓のもと、IT化やグローバル化に対応できるスキルと社会で通用する「人間力」を育成し、有為な人材を世に送り出すことを使命として、生徒一人ひとりの自己実現を図るとともに地域社会に大きく貢献できる人材を輩出し、地元企業の信頼を得られる学校として高く評価されています。 また、文武両道を掲げ多くの部活動が県内トップレベルで活躍しています。商業科目の専門性を追求する簿記部、珠算部、ワープロ部、情報処理部も全国大会に出場し入賞を獲得しています。野球部は春夏合わせて14度の甲子園出場を果たし、卒業生には中日ドラゴンズのエースピッチャーであった星野仙一さんなど、数々のプロ野球名選手を輩出しています。
今回の大会は県内から10校、245名の生徒(補助競技者含む)が参加し、情報処理、ワープロ、簿記、珠算、電卓の各競技に分かれて新チームになって初めての大会として、中国大会代表権を懸けて行われました。昨年に引き続き新型コロナウイルス感染症の影響でリモートによる開会式の実施、閉会式・表彰式は行わないなど多くの感染予防対策を施しました。 開会式では、岡山県高等学校商業教育協会理事長 岡山県立岡山東商業高等学校長 森山泰幸(もりやま やすゆき)先生から「今夏の全国大会では岡山県の出場者が複数入賞しました。大変おめでとうございます。コロナ禍の中、今日の大会に出場できるのは顧問の先生や保護者、大会関係者のお陰です。全ての人に感謝して全力で競技に取り組み、11月に山口県で開催される中国大会出場を目指してください。」と、激励の言葉をいただきました。
続いて、会場校、岡山県立倉敷商業高等学校長 石下義久(いしした よしひさ)先生より、「明治45年に開校し、今年で110年を迎える本校の校訓「至誠剛健」は商業の教えと同じだと思います。今回の大会に出場できることに胸を張り、仲間と練習した思い出を忘れず競技に挑んでください。みなさんには学校の応援、保護者の応援があります。感謝の心を持ち、そこから信頼関係が生まれるような大会にして下さい。」と、ご挨拶をいただきました。
続いて、岡山県立倉敷商業高等学校 2年競算部部長 福田真洸(ふくだ まひろ)さんが、「日頃の練習の成果を全て発揮できるよう全力で競技に集中します。」と、力強く選手宣誓をしました。
大会成績と大会の様子は以下の通りです。
最後に、今大会の運営補助をしていただいた倉敷商業高等学校の先生方、生徒の皆さん、ありがとうございました。大変感謝しています。
ワープロの受付補助(倉敷商業高等学校生徒)
開会式のリモート配信補助(倉敷商業高等学校教員)
ワープロ競技補助(倉敷商業高等学校生徒)
ワープロ競技の廊下係をしていた生徒は英語の辞書とノートを持ち、空き時間には熱心に勉強していました。流石、商業高校生!!